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ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」DVDリリース決定のお知らせ
加藤元浩,藤本有紀,相原かさね
¥ 14,763
(2009-06-24)
 http://www.nhk.or.jp/drama-blog/950/19084.html

 まさかこのカテゴリをまた更新する事になろうとは。
 という訳でまさかのDVDリリース決定です。そんなに人気あった訳じゃあるまいに…モー娘は偉大って事か。

 BOXと、単巻が5巻分リリース確定。Amazonにも全て掲載。7&Yでも情報発見してます。Amazonの方が値引率大きいです。
 上記NHK公式ドラマブログでは「詳報は後日!」となってますが、単巻5巻って事を考えるに、1巻2話収録なんでしょう。ドラマDVDって買わないので相場判らないんですけど、1巻2話ってお値段高目のアニメDVDみたいですね。アニメみたいに特典映像とかは期待出来ないと思いますが…定価は1巻4000円程度。

 ぶっちゃけDVD買ってまで見るドラマじゃないと思うんですけど(それこそ俳優目当てで買われるものだと思う)、単巻リリースされるって事はレンタルにも回ってくると思われますので、そっちで見てくれる人が増える事を期待しています。
 本放送見逃してる原作ファンは、レンタルで見て損はしないと思うよーストーリー上では序盤が面食らう出来栄えなので、俳優ファン以外には買うのはお勧めしませんが(何度も言うな
| S.C. | 13:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」最終回「立証責任」 地上波NHK
 オチが「夏休み事件」冒頭かよ!

 何と言う想定外な展開。「アナザー・ワールド」オチでもなかった。
 勿論「サクラサクラ」からも、あの台詞を持ってきてるし。

 と言う訳で、脚本家は何気に原作32巻分全てに目を通して構成してたのかとびっくりした最終回でした。

 6名の裁判員、燈馬と可奈の他は探偵同好会の3名に軽音楽部のシルキーが参加。この辺も今までのドラマでの流れを生かしてますね。しかし探偵同好会、このドラマ版では結構出ずっぱりになったなあ。ドラマで使った原作できちんと登場するのって「エレファント」のみなんですが。ドラマから入って原作に手を出したらびっくりする人いるかも。
 折角配役したんだからどんどん出した方がいいんでしょうし。この辺が人間が演じるドラマと、架空のアニメとの違いか。

 ドラマとしての最終回ですから、原作「立証責任」からは結構いじられています。それはラストで水原警部が可奈の気持ちを「状況証拠を積み重ねて、合理的疑いを越えた証明を成した」辺りからも、今回が「立証責任」なのだなと判りますよ。ふたつの立証が成されてるんだな。

 原作「立証責任」は、あくまでもあの模擬裁判の話だけです。燈馬がアメリカに帰るとかそう言う話は一切ありません。
 そのアメリカ帰りの話、「ロキが呼んで、昔お世話になった教授は老いてしまって…」ってくだりで、何となく「デデキントの切断」思い出したりもしました。そりゃ帰らなきゃまずいだろう。

 模擬裁判に燈馬と可奈が裁判員として参加する経緯も、勿論原作とは違います。原作はくじ引きでした。可奈のくじ運が良過ぎたんだよ。

 ドラマ版では燈馬がアメリカに帰ると言う事で、その前に可奈が気持ちを伝えるための賭け事みたいな扱いにされています。燈馬と可奈の意見が一致したら、燈馬のアメリカ帰りを止めるだけの根拠が生まれると。そう言う勝手な言い分。
 …しかし「学園祭狂騒曲」の時から思ってましたが、ドラマ版の可奈友人ズって、性格キツイよな。ぶっきらぼうな喋りのせいかな。まあ演技上手くないのは仕方ないとして(言っちゃったよ!

 結果として可奈の出した結論は「無罪」であり、燈馬も「無罪」に手を上げた。だから一致した事になる。
 しかし可奈は「音楽活動を再開しようとしたその時期に犯罪をやるだろうか?と言う被告人の気持ちを考えた」と言う感情的な結論からの「無罪」であり、燈馬は全く違っていた。燈馬は「被告人には有罪の可能性があるが、それを検察が立証していないために、裁判の鉄則に則って無罪にせざるを得ない」と言う、非常にロジカルな結論を出していた。

 裁判員(と裁判官)は検察が提示した証拠のみで判断する。燈馬の「被害者と被告人は顔見知りの可能性があった」と言う意見はあくまでも「可能性」に過ぎず、それを立証するのは検察の仕事である。そしてそれを成すのは、裁判が始まってる今ではもう遅い。
 だから確証のない推測を口にして、他の裁判員の意見に影響を与える訳には行かない。「可能性」は「可能性」に過ぎず、「検察によって立証」されていない以上、「有罪」に手を上げる事も出来ない。

 「合理的疑いを越えた証明が成されない限り無罪。裁判の鉄則です」
 燈馬はあくまでも提示された裁判のルールに則って「無罪」評決を出した。それがこの「立証責任」のキモであり、他の推理漫画が多分やらないだろう事です。他の名探偵達は指摘しちゃうだろうから。

 ドラマ版で尺が足りんかったかどうか知りませんが、説明を省略された「ルール」があるんですよね。

 ・裁判で提出された証拠のみを判決の材料にする事。TVや新聞などで得た情報を材料にしてはならない。
 ・裁判で提出される証拠や証言は、全て真実とは限らない。それは裁判員が自由に判断して良い。
 ・被告人が黙秘権を行使して答えない事を、裁判員は不利な評決への材料にしてはならない。


 ルールじゃないですが、「間違ってたら無実の人を刑務所に送る事になる」と言う意見に対して「まず被告人が犯罪に関わったかどうかきちんと考えましょう。量刑の事を考えると、それだけで正しい議論が出来なくなる」と言い含めてあります。有罪無罪と、量刑の重さは全く別に考えるようにと。

 以上を含め、燈馬はドラマでも提示された全てのルールに則って、「自分は有罪と言う心証を持っていても、ルールに反するから無罪」と結論を出した訳です。でも燈馬に今回質問した裁判官は「自分の心証」で有罪判決を出した。結果オーライだったけど、非常に危うい結論であり際どい立証だった。
 ドラマ版では「今まで模擬裁判で繰り返してきたが、今回初めて無罪判決が出た」と言う事になっています。原作ですと、ずっと無罪だそうです。どうして変えたんだろう。でも現実の裁判では有罪になったと言うのは一致。ここが重要だしね。

 人間だからルールに完全に則って結論を出す事は、難しいでしょう。専門職だってそうだ。況や素人裁判員をや。
 実際、裁判員制度を前にしてのモデルケースとしての裁判では、結構「感情」に訴えかけるように、検察側は証拠の立証をやろうとしてたりしますよね。
 この事件も全治2ヶ月程度の強盗致傷(しかも金は満額返って来ている)だから、ルールに則って「無罪」にされてもまあいいかって気分ですよね。顔見知りの犯行で、被害者はその関係を表沙汰にはしたくなかったのだから、勉強代払ったようなもので。

 でも、これが例えば殺人事件だったら?それでもルールがどうとか言ってられるのか?ロジックが支配するのは機械だけだろう?
 …そう言う問題定義でもあると思うんですよ。この「立証責任」って。

 長くなりましたが、ドラマ版ですと可奈は賭けをした訳です。燈馬と評決が一致したら、気持ちを伝えると。
 しかし「無罪」評決自体は一致したものの、そこに至る論理が全然違っていた。そもそも燈馬は「有罪」の可能性すら示唆している。だから、可奈は「アメリカに行っても元気でね」としか言えなかったんでしょう。

 模擬裁判は4月2日。そして可奈の誕生日と燈馬の出発は4月3日。
 可奈は誕生日の頃にいつも桜が満開に咲くのが好きだった。あの1話登場の校庭の桜と、前回出てきた誕生日設定はここで使用するためだったのか。
 春休み前の屋上で、英語の追試のためにチョークで落書きしていた英文が、消えかかっている。もっと早く行けばフライトの時間に間に合ったのにとか、そう言う文章。

 それを読んでたら、燈馬がやってきた。おいお前飛行機どうした。いいのかロキとかほっといて。
 しかし焼きそばパン、綺麗にふたつに分けられたもんだな燈馬!麺部分をこうも上手く切断出来るとは…プロだな貴様。

 燈馬は言う。卒業するまでこの学校で桜を見たいと。
 うちの感想でも散々「最終回に含まれるだろう」と言い続けていた原作「サクラサクラ」より、燈馬の台詞を引用。

 今日クラスでお花見やるんですよ
 でもお花見は、桜の花をひとつひとつ見てるわけじゃない
 形のない全体があって そしてそれ全部があるだけで楽しくなるような
 アメリカに居た頃の僕は…ずっと色んな"形"ばかり見つけようとしてきた
 確かにそれは役に立つ事もあるけれど、今はそうじゃないものに触れていたいんです


 そして可奈との関係は「まだ名前が付いていない関係」。それで決着。
 まあ、原作読んで下さい。16巻収録です。

 ラストの「誰も居ないのに飛んできたバスケットボール」は、原作「夏休み事件」の冒頭かと思われます。原作読者へのサービスですねありゃ。
 でもあの事件、剣道部の部室に突っ込んできて、そこで部活動していた可奈が怪我するんですけどね。それにむかついて凄い仕返しをやる燈馬が最高なので、是非ドラマ化希望。そんな人気なさそうだし、冒頭が違ってるのでその展開にはならないでしょうが。

 以上で最終回でした。
 いや、序盤の4話はどうなる事かと思いましたが(「燈馬君がマルファンクだよ」だの、エバが文字通り燈馬の背中を押してビルから突き落とそうとした時にはどうしようかと思った)、そこを乗り切れば結構満足なドラマ化でした。演技のしょぼさに慣れたとも言う。
 何だかんだで原作要素を散りばめてくれていると、原作ファンとしては嬉しいものです。

 最後に「事件よ、燈馬君」で、可奈が手を掴んだ時にじーんと来たもんなあ。

 エンディング、今回は歌詞が2番だったんですかね?
 http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/418345/Y077838

 そして何時かやろうと思っていた、エンディングで乱舞する小物類の分析。うちは考察に走りがちなblogです。
 「これ、全話通して登場する小物なんじゃないのか?」と思い始めたのは、「サスペンス刑事」からだっけなーパチンコで可奈が狙撃した時から。原作にないアイテムで、それがエンディングに出てるって事は意味があるんだろうなと。
 
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 日本人形→「銀の瞳」生き人形
 メイド服→「学園祭狂騒曲」剣道部がメイドカフェ
 提灯お化け→「学園祭狂騒曲」探偵同好会がお化け屋敷
 本?MOか何か記憶媒体?→「ブレイク・スルー」燈馬の消された卒論
 数式→「エレファント!」海賊ジャックの「ポアンカレ予想」
 ビデオテープ→「サスペンス刑事」火サス録画
 テレビ→「サスペンス刑事」火サスを見るもの&女優が関わったから?
 パチンコ→「サスペンス刑事」可奈が使った武器
 携帯電話→「賢者の遺産」可奈が過去に残してきたもの
 机→学校の象徴?
 金庫→「エレファント!」ジャックが盗んだ宝
 コーヒーカップ→「エレファント!」証明に出てくる位相幾何学の説明に使用
 靴→「罪と罰」連続窃盗犯の犯行と偽装するための物証
 象→「エレファント!」象徴的な存在
 鞄→「罪と罰」千田川が罪を着せるために物証を隠した鞄
 箱から飛び出す野球のボール→「可奈のタイムカプセル」宝物のひとつ
 ゲームソフト→「可奈のタイムカプセル」宝物のひとつ
 天秤→「立証責任」裁判の象徴
 焼きそばパン→「青の密室」燈馬と可奈が屋上で食べるもの
 飛んでゆく飛行機→燈馬が乗ってアメリカに行くはずだった
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 まあ無理矢理分類したものもありますけど、全部に意味があったようですよ。
| S.C. | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」第9回「可奈のタイムカプセル」 地上波NHK
 ※原作タイトル「夏のタイムカプセル」

 …何故か変わりました。現在の時間軸はドラマ版では冬から春にかけてではありますが、原作が言う「夏」は「過去の時間軸」を指しているので、そのままでも良かったはずなのですが…。

 原作から色々といじってあります。探偵同好会が登場するのはドラマ版のみですし。でも、結構上手く馴染ませてましたね。

 ドラマではタイムカプセルを掘り出したのはモルダーのダウジングからですが、原作では再開発工事の現場から作業員の方々の手によって掘り出された所を、通りすがりの燈馬が引き取ってクラスに持って行く事になります。
 だから、原作では「再開発工事→昔はこの辺は公園で、小学校の頃から工事始まっててマンションが建ったり空き家が増えたりして転校生や転入生が大勢いた→つまり、1学期のうちに転校していく生徒が複数人居ても印象に残らない」と言う伏線をしっかり張っていますし、燈馬がタイムカプセルを引き取る事で「何故可奈がクラスメートの前で開封する事になるのか→色んな連中の突っ込みが入りまくっても不自然じゃない環境を作り出している」と言う舞台設定が成り立ちます。

 尺の問題か知りませんが、過去に可奈がビー玉で連戦連勝したエピソードが削られてます。だから原作未読者にとっては、この単行本26巻の表紙が謎に。
 その代わりにロト6ならぬラック5のエピソード追加。これは原作にありません。親子の縁を表現したかったようですけど、もう今までの話で延々やって来た事をまだやるんですかって気分です。
 そしてそのラック5ネタにて、可奈小学3年生は2000年の出来事で、可奈の誕生日は1991年4月3日と設定されました。誕生日含めて、原作にはない設定です。じゃあやっぱり「現在」は2009年になるんですね。若いなー。

 しかし2000年になってたら、ゲームソフトってSFCじゃなくて既にPSに代替わりしてないだろうか。ちなみに原作ではソフト剥き出しじゃなくて箱入りなんですが、どう見てもFCです。
 まあ、お年玉以外で高額のお金を自由に出来ないはずの小学3年生が最新ゲーム機で遊んでいるとも限りませんか。お兄さん辺りのお古のゲームで遊んでた可能性もありますね。ゲームを卒業した身内から貰い受けた奴だったと。

 でもなあ。買い取り価格10万円って、凄いソフトだな。買い取りでこの価格なら、売り値はいくらになるんだ。
 わたしゃレゲーに興味ある人間だから良く漁ってますけど、そんなソフトねーぞ。非売品ソフトであっても5桁で済むと思う。しかもドラマ版だと、チラシ掲載の他のソフトも5桁レベルなんですよね。相場知らんのかこの店と思いたくなるよ。

 そして事件の真相(と言うか、ややこしくした)、西丸のでっち上げ行為。
 このドラマ版ですと、最初の教室シーンでこっそりきっちりソフトパクってますね。可奈が取り落としたボールが転がっていった後の動きに注目。人影に隠れてますが、この時点で視聴者にもさりげなく判るように演技されています。
 漫画版ですと西丸をぶん殴る可奈は、熊の幻影背負ってるんですが…流石にドラマだと無駄にCG使ったりはしませんでしたね。

 過去回想の「宝探し」(原作だと「肝試し」…ああそうか原作通りに「廃屋探検」やると「それって不法侵入ですよ」がシャレにならんのか。TVメディア展開って大変だ)が「夏休み前半」である根拠は、可奈のラジオ体操のカードの「半分時点で皆勤賞」てな台詞からになっています。
 原作ですと、辛島君の「午前中は野球見るから」と言う台詞が論拠に。どうして変更したのかなー辛島君のその台詞自体は削ってないのに。現在の甲子園のスケジュールは、夏休みの宿題が大変になる終盤まで掛かる…っけ?
 高校球児の野辺君が丸刈りじゃなくて普通の髪型になってるのも、時代なのかねえ。これもクレーム対策か、それともこんな端役のために丸刈り配役するのもめんどいって事なのか。まあ謎に絡まん以上、特に問題もないしな。

 ドラマオリジナルと言えば、燈馬が「忙しいので」と一旦可奈との電話を切って何処かに向かってましたが、それって原作「サクラサクラ」にあったようなヘッドハンティングネタだったりするんですかね?
 どうやら次回最終回にて彼はアメリカに帰るようなので、その手の伏線かなと思うのですが。そういやドラマ燈馬には原作燈馬にはない「父との確執」ネタがあるんでしたっけ。今まで全然出して来てない話なので、最終話まで取っておいたんでしょうか。
 最終話あらすじ読む限りだと、どうも単なる「立証責任」ドラマ化だけでは終わりそうにないんだよなあ…「サクラサクラ」混ぜるんじゃないかとは以前から思ってましたが、「エレファント!」で「アナザー・ワールド」要素も入ってくるような気もしていました。
 最終回なので盛りだくさんにしてもいいんですけど、「立証責任」自体が非常にQ.E.D.らしい教育ドラマっぽい話なので、余計なもの足さずに教材に出来そうな感じに纏めて欲しいんですがね。ちょっと無理そうだな予告見る限り。

 私はこの一瞬さえ…忘れてしまう時が来るんだろうか?
 消えていく時間 消えていく一瞬
 今この時を留めて宝物にできるのは、思い出にしてしまっておく箱じゃない
 それは私の心の中にだけあるものなんだ


 …原作では、遠ざかってゆく燈馬の背中を見ながら可奈のこの独白で締められるのですが、何故ドラマ版ではカットするかなー。いい話を締めるいい言葉なのに。ドラマ版においても、最終回に繋ぐにはいい台詞でしょうに。

 と言う訳で、次回「立証責任」。正直、これをドラマ化するためにこのクールのこの枠にQ.E.D.が選ばれたのではないかと言う気もしています。今丁度放映してるライダーディケイドでも龍騎世界で「ライダー裁判」やってますし、TVでは裁判員制度施行に向けてあちこちでネタにしまくる体制なのか。
 …しかし、放映前に出ていた全話の原作対応表、本当に当たったなあ。アレって出所一体何処だったんだろう。
| S.C. | 08:09 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」第8回「罪と罰」 地上波NHK
 今回の事件、このドラマ版だけだとわけがわからないと評判みたいですね。

 と言う訳で、是非原作24巻を読んでみて下さい。ちなみに同時収録の「クリスマスイブイブ」は、暢気系作品の傑作です。Q.E.D.らしいノリ。
 3月9日(月)22時から、ポワンカレ予想についてのNHKスペシャルの再放送があるそうなので、それもチェックしようと思います。

 それはそうと、ドラマ版のみしか知らない人が揉めてるっぽい辺り。

Q.千田川の殺人って、冤罪なの?
A.真犯人が千田川でOKです。千田川自身がその記憶を封じているだけで、実際に殺してしまっています。論拠は燈馬が言った通り。
尚、庭の足跡の件が矛盾している以上、窃盗犯としては確実に逮捕状取れるでしょう。そこから色々と取り調べたら殺人としての容疑も立件出来るでしょう(まず、着用していた衣服に血飛沫飛んでる可能性が高い)。燈馬の指摘は確かに助けになったでしょうが、警察もそこまで馬鹿じゃないでしょう…遠藤の方を誤認逮捕一歩手前で踏み止まった格好だが。

Q.結局、連続窃盗犯も千田川だったの?
A.違います。それは別に存在していて、未だに逮捕されていません。それはそれで別の事件となります。
ドラマ版ですと、前回「エレファント!」時点で既に窃盗事件起こってましたね。水原警部がもう捜査にかかってました。

 「気の弱い被害者が水原警部に追い詰められているように見えた?だったら、あの犯人が考えた通りですね。その人が被害者だと思わせれば、誰も疑わないって」

 原作の最後は、燈馬のこの台詞で締められています。
 そしてこれこそがこの話のキモなのですが、何故かドラマ版では削除されてしまいました。だから、判り辛くなっている感があります。

 その他、原作との相違点。

・池沢さんの家族は近所に居ない
・夕食配達するサービスの人が庭から入って現場を発見(原作だと家族に連絡後、合鍵使って入った→つまり玄関から)→だから、庭に足跡がつく

・千田川はローンを1社のみ15万しか返済していない(原作だと全社に一気に返済してしまった)→ドラマ版千田川も一気に返済したら足がつくと思ったのか、それとも金を温存したのか

・可奈がスイーツ三昧(原作にはありません)→…引くわありゃ!何だあのわんこスイーツ!自分の金で喰ってるならともかく、殆どたかり状態だろ!しかも、相手の弱みに付け込んで!お前、原作水原さんに土下座しやがれ

・池沢さんの事件当時の服装が違う(原作だと帽子被ってません)→つまり、ドラマ版だと格好からして「サンタみたいな爺さん」になってしまった。原作だと髭面から「サンタみたいな爺さん」であり、つまり絶対に顔を見ていないと判らない事と言う論拠になる

・「焼き破り」の詳細は省略(原作では手法触れてる)→真似されるとヤバイからだろうなー…

・「証明終了」された後の、千田川の行動
 まるでネウロの犯人豹変みたいになっちまったなあおい。
 原作だと論破された時、彼は「殺人」を思い出します。そして「何で俺だけが…」とぼやいて連行。
 しかしドラマですと、最後まで「殺人」を思い出せてません。認めていない。「冤罪ですよ」とまで叫ぶ。最後まで、あの青い画面で光の筋を思い出すだけ。
 アレってタンスに入ってた時の視界だよな…アレを覚えているんだから、彼は「殺人犯」でいいんだと思うよやっぱり。

 と言う風に、何処となくすっきりしない終わり方です。マジ冤罪だと思い込んだ視聴者の方も結構居るようで。
 本当に「犯人の狙い通り」ですね。その種明かしをせずに終わってるってのも、何か違うような気もするんですが。

 燈馬が千田川の勢いに気圧されてるのも違いますね。原作では1話時点で既に「ロジックが支配するのは機械のみ」であり「機械じゃなくて人間相手では結果の予測は難しい」と言っている。つまり追い詰められた人間はどんな言動を取るか判ったもんじゃないと理解している。
 ドラマ版の燈馬はそんな覚悟は持ってなかったんでしょうかねまだ。全体的にドラマ版の燈馬は年相応の態度を取ってるようです。修羅場はそこまでくぐってなさそう。…「魔女の手の中に」経験してなさそうだなあ。

 ともかくこれは、最終回の「立証責任」に繋がるんですかね?こう言う犯人を裁判員としてどうやって裁くか。裁判員は全ての「真実」を知っている訳ではないのだから、その限られた証拠を用いて人間を裁く。難しい問題だと思います。

 これは水原警部の有能さが良く判る話なのですが、このドラマ版でもどうにかそれを生かしてくれましたね。しかしこうなると、序盤のアレっぷりは一体何だったんだよ。
 その代わり、笹塚がなあ…彼が燈馬を頼りにするとは意外でした。

 水原警部は燈馬の事を順調に認めてはいるようです。別にボーイフレンドでも構わんようだね。
 原作とは違い、可奈を事件現場に連れて行かなかったのは、危ないからでしょうか。実際あんな豹変しやがりましたしね。そして燈馬はそう言う「父親像」に何か思うところもあるようです。

 次回「可奈のタイムカプセル」。原作だと「夏のタイムカプセル」です。
 ちなみにある種のネタバレになるので詳しくは言いませんが、NHKならでわの映像も出せるのかなーと思っています。
| S.C. | 07:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」第2回についてのNHKからのお詫び
 NHKのドラマ公式に、以下のようなお詫びが掲載された件について。全文引用。
「Q.E.D.証明終了」第2回「銀の瞳」で描かれた「静電気ショックでペースメーカー(植込み型心臓ペースメーカー)を故障させる」という設定について

 1月15日放送の「銀の瞳」では、人形の瞳にライデン瓶という静電気の蓄電器を仕込み、放電させてペースメーカーを破壊し、死に到らせるというストーリーを描きました。
 しかし放送終了後、関係機関からのご指摘があり、改めて検証を行いましたところ、ペースメーカーの静電気放電に対する安全性や耐久性は、極めて高いものであることが判りました。
 番組をご覧になったペースメーカーを使用されている方や、そのご家族、関係者の皆さんに、無用のご心配をおかけすることになったことをお詫びいたします。

「Q.E.D.証明終了」チーフ・プロデューサー
古川法一郎

※ご注意
 この文章は、静電気に注意する必要がまったく無いとするものではありません。
 心臓疾患のある方、心臓の弱い方は、ペースメーカーの使用の有無にかかわらず、万一に備え、静電気には十分な注意を払うことが必要ですし、静電気等を扱う実験には参加しない方が安全です。

 http://www.nhk.or.jp/drama8/qed/html_090227.html

 これについて、色々言われてるみたいですね。
 ドラマ版の録画は残してないので、原作をベースにしてフォローを入れます。ドラマ版2話感想は別エントリ参照。

・そもそも原作が発表されたのは、1998年11月号
 つまりこの時代は、ペースメーカーの近所で携帯使うなとか静電気はヤヴァイとか公然と言われていたのですよ。今では技術は進歩したんでしょう。
 10年以上前ですから、勿論原作では携帯メールでのやり取りなんかありません。

・トリック自体、「成功したらしめたもの」的なもので、絶対殺せる確実な手法ではない。
 「真犯人」七沢さんは、事故に見せかけて阿久津さんを殺した訳ですが、その結果の再現が出来るとは限りません。

 ・人形の瞳はライデン瓶で、静電気を溜めておく事が出来た→つまり、最終的に発生した静電気は自然発生したものではなく、生半可な電圧ではなかった可能性が高い
 ・部屋に敷かれていた絨毯はアセテートで、靴はゴム底→身体に負の電気が帯電
 ・絹の布で汚れていた人形を拭く→人形に正の電気が帯電
 ・人形を触ったら静電気発生→もしかしたら発生しない可能性もある&普通の人間はそもそも展示物をいじらねえよその時点で万死に値する

 …最後の一文は置いといて。
 確かに「致命的な事故」に向けてのお膳立てはしているのですが、必ずしもそれが発生するとは限らないのですよ。だから「失敗する可能性もあった。それでもあのひとは残りの命を賭けたんです」との燈馬の説明がある訳で。
 それに、ここまでお膳立てしてるんですから、自然発生した静電気にやられた訳でもありませんし。ペースメーカーが想定した安全基準から大きく外れた負荷が掛かってる可能性が非常に高い。

 今回のNHKからのお詫びの何処にも「絶対に大丈夫です」とは書かれてないんですよ。それどころか「一応気をつけて下さい」とまで書かれている。
 だから、このトリックめいたものに現実に遭遇したら、やっぱり危ないと思いますよ。誤作動起こす可能性もゼロではない。

 NHK的にはクレームつけられたから一応謝ってみてるんでしょうが、ドラマや原作の展開はありえない訳ではないと思います。
| S.C. | 05:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」第7回「エレファント!」 地上波NHK
 すげー面白かった。

 一部NHK規制による改変が入りつつも、いい感じに纏めた話でした。NHKっぽい淡々としたいい話だったと思う。
 今回の話はQ.E.D.らしい数学バトル回でとても好きなので、序盤みたいに駄目駄目に纏めやがったら脚本家は土下座しやがれと叫ぶつもりでした。

 原作タイトルは「エレファント」。びっくりマークはありません。Amazonの29巻収録。原作は現在32巻まで出版されていますから、割と最近の巻ですね。
 このドラマのタイトルとしてはびっくりマークつけたのって、ここで言う「エレファント」ってのは象さんではなく「台詞」ってのを何気に表しているんでしょう。

 エレファント。数学者が証明に対して下す評価。
 簡潔で美しい証明ならば「エレガント」。長ったらしくて不恰好ならば、間延びして「エレファント」。
 そして20年間あの金庫の中にあったとおぼしき、「長く不恰好な証明を表すもの」。

 この話の主軸を成すのが「ポアンカレ予想」。数学の命題で、100年間証明が出来なかった代物です。
 ポアンカレ予想と位相幾何学(トポロジー)自体についての説明は、さっくりカットされましたね。まあ確かにアレをドラマ枠でやろうとすると、同好会+可奈の4人だけではなく視聴者の魂も抜け出そうですが。NHK教育枠と協力して欲しかったなあ。いいドキュメンタリーもNHK制作でやってたようですし。

 で、ドラマでは何故海賊さんとモルダーとが色々絡んでたのかいまいち判り辛かったのですが、どうしてこの組み合わせになったのかと言うと、ポアンカレ予想とは宇宙の形を理解するための手段と成り得るものだからです。
 だから宇宙人マニアのモルダーとポアンカレ予想を証明しようとした数学者の海賊さんが、噛み合ってるんだかどうなんだかってな会話を繰り広げて、まるで師弟みたいな関係に至った訳ですよ。そこがこの「エレファント」のキモなんだけどなあ…と、ちょっと残念な部分ではあります。

 キモと言えば、「人類が未だに宇宙人と会えないのは当然なんです、俺が一番最初に会うからですよ」と無邪気に言ったモルダー。そして海賊さんは「俺が一番最初に証明するはずだった、出来ないなら他人に渡したくなかった」とポアンカレ予想に取り組み、そして敗れた。一番手にはなれなかった。
 そのくだりも原作上ではとても重要だったはずです。でもこのドラマだと軽く流された感があります。海賊さんの黒板叩いての呟きもなかったですしねえ…。

 そういや「海賊さん」、このドラマだと「ジャック」と言う名前がつけられてましたね。原作だと名無しの海賊さんなんですよ。それだとドラマでは回し辛いのかな。
 髭も欲しいしもうちょっと歳が行ってた方がいいんじゃないのかなーと前回放映の予告時などには思ってたんですが、意外といい感じで良かったです。傲岸不遜な感じがきちんと出てて。

 冒頭回想は、何故か燈馬と可奈でジャックさんと南武社長の会話をやりました。可奈が見た夢なのですが。
 そしてラスト、「いつか燈馬君も遠くに行ってしまうのだろうか?」との可奈の独白。まるで「アナザー・ワールド」を思わせる台詞ですね。アレはリーマン予想を取り扱った話ですから、今回のポアンカレ予想話と似ているネタではありますか。
 この辺は、多分、9話「夏のタイムカプセル」のラスト、「…何時か私もこの瞬間を忘れてしまうのだろうか?」に掛かるんじゃないかなーと、今から予想しています。

 社長が言うジャックさんとの関係「平行線」もまた、燈馬と可奈を象徴するものになるのかもしれませんね。愛とか恋とかそう言うものではない、「名前がついていない関係」。

 …そう言う関係だからこそ、原作では社長は既婚者であり(きちんと薬指に指輪があるコマが抜かれていた)、海賊さんの元にはラストに「コレ」(小指)がやってきた訳です。20年を経て、ふたりとも既に別のパートナーを見付けていた。
 でも、純愛志向のNHK的にはこれはまずかったんですかね。判り易く「ジャックさんはまだ南武社長に惚れている」としておきたかったんですかね。このドラマ版ではそう言う風に取れる挿話もありますし。
 ともかく、原作と違ってその辺が一切カットされました。だからふたりの関係は原作とは違って感じられます。

 にしたって、何でカタコトなんだよ迎えに来たおっさんは。「まさか日本にいらしているなんて」って言って重役待遇してるんだから、おっさんは完璧に日本人で良かったろうに。
 原作だとスイスの銀行で働いている数学者との事なので、金融工学でもやってるんでしょうかね海賊さん。「海外だと数学者って高給取りなんですよね」と言う燈馬のぼやきは、ドラマではカットですか。その辺も日本での理系人間の扱いが感じ取れて良い台詞だったのに。

 とまあ色々突っ込みは入れてきましたが、原作とは若干違う別物として考えると、爽やかな佳作だったと思います。再放送があるなら是非視聴をお勧めしたい。

 燈馬が地道に水原家のお世話になってきたようです。夕食ご馳走になって…。
 警部と関わり合いになったのは1話「青の密室」2話「銀の瞳」で、間接的には5話「サスペンス刑事」でもご厄介になったようなものか。ここらで親密な関係を築いておかないと、次回の「罪と罰」で燈馬が警部に頼られたりしないので、その伏線なんでしょうね。

 そして何気に「今どんな事件抱えてるの?」「連続窃盗事件だ」と言う会話もありましたよね。これってその「罪と罰」に登場する、本番の事件の前提となる窃盗事件を指してるんでしょう。
 確かに「罪と罰」内では「1ヶ月で4件」その窃盗事件が起こってるんで、今のうちにそのネタ入れておいた方が時間的にも余裕が出来ていいですね。何せ最終話は、おそらく桜が咲くような春になると思われるので…1話で校庭の桜の伏線引いてるし。「立証責任」やりつつ「サクラサクラ」を混ぜるんじゃないかと言う予測も成り立つ訳で。

 と言う訳で、次回「罪と罰」。これは結構ややこしい筋の原作なので、上手く脚本書いてそれを演じないと、混乱しますよ。そうしないと最後のどんでん返しが効きませんよ。45分で何処まで出来るかな。
 そして、水原警部が有能さを見せ、でも後一歩が足りなくて燈馬君に力を借りる…と言う絶妙な匙加減の力関係が見られる話なので、水原警部を無能にしようとしてた序盤の脚本考えると、ちょっと不安。
| S.C. | 07:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」第6回「賢者の遺産」 地上波NHK
 オリジナル部分が上手く纏まってました。

 おいおいどうした4話まではやっぱり前振りの苦しみだったのか。いい感じになってきたぞこのドラマ。
 でも冒頭の可奈語りで今回の話の映像と解説入れるなよ。ネタバレすんなや…。今まで通りに自己紹介でいいじゃないか。今回は現在を舞台にしないからなんでしょうか。

 タイムスリップと言う荒唐無稽な導入なんですが、この1話を1話完結だと考えると綺麗になってます。冒頭に伏線引いて、それがきちんと回収されてますし…お化け屋敷の持ち主が可奈の剣道の先生?っぽいとかな。
 原作にはない携帯電話のネタも綺麗でした。アレって昭和9年の時間軸で電池切れたらどうしたんだろうと思うのですが。現代になって合致する充電地が発売されてから充電したんですかね。アレが「未来のもの」と塔馬は知ってるんですから、起動しなくなったら下手にいじらずに未来でのフォローを待つだろう。

 昭和9年の弁護士が水原警部似(中の人的に言うと、同一人物)だったり笹塚似(同文)だったりする小ネタもアリ。可奈とは赤の他人…と言うネタと思いきや、実は弁護士の遠縁に「水原」が居たりするってのもな。
 「あばずれ」と言う言葉を可奈が知らず、その解説を求めようとしたら燈馬もとい塔馬がしかとしたのにも笑いましたよ。今回の「Q.E.D.」発言は可奈でしたし。塔馬って数学専門だと明言はされてないから「Q.E.D.」と言わせていいものか判りませんしね。

 可奈のアクションシーンは、原作みたいに漫画的にとんでもねー事にはなっていません。実写ですから普通に剣道アクションでした。そりゃそうか。

 しかし遺産持ち主の藤岡弘投入って、結構豪華だな。肖像画にも描いて貰いました。
 「戌」は、原作通りにどーんと映して貰いたかったのです。アレしっかりやったら映像的なインパクトがでかいと思うのに。
 が、実写でそれをやるとなると大道具が大変ですかね。それかCG処理になってしまって、上手くやらないとしっくりこないか。

 Amazonは原作収録の19巻。この頃のAmazon画像は、帯付きなのか。

 次回「エレファント!」。予告御覧になれば何となくふいんき出てるでしょうが、ドラマ化原作唯一の数学バトル(?)回ですよ。原作ではびっくりマークつかずに単に「エレファント」ですけど。
 そういやようやく再放送4話分をチェックしたんですが、「今後の見所」ではこの「エレファント」までフォローされてましたね。そして映像のみでは「立証責任」らしいシーンも……何か模擬裁判にしてはしょぼかったのがちょっと不安なんですが。模擬裁判終わって、最後の協議シーンなんでしょうか。
| S.C. | 16:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」第5回「サスペンス刑事」 地上波NHK
※正式タイトル「サスペンス刑事/狙われた美人女優/迫りくるストーカー/断崖にこだまする銃声/可奈と想は全部見ていた」
 …冒頭に表示された「サスペンス刑事」の直後、この正式タイトルがずいっと上がって表示されたのには、笑った。
 
 Amazonは原作話収録の21巻です。
 ちなみに原作だと「狙われた美人女優、ストーカーの恐怖 絶壁にこだまする銃声 燈馬と可奈はずっと見ていた」です。微妙に違ってますね。何の拘りなんだ一体。
 公式blogでも書かれてましたが、新聞ラテ欄にも入り切れません。うちの毎日新聞だと銃声で途切れてたような気がするよ。

 と言う訳で、通称火サス刑事です。
 てか笠山杉道「かさやますぎみち」を略しても通称「かさす」になる訳か。原作だと触れられてないので、今初めて知りました。偶然なんだろうか。

 かなり爆笑ものの45分でした。結構満足ですよ。
 笠山の着メロが本当に火サスのちゃーちゃーちゃー♪だったので既にお腹一杯。NHKでそこまでオマージュしたかリスペクトったか!

 それも、ほぼ原作通りにやってくれたからかな。
 今までの4話はまだ燈馬と可奈のやり取りがぎこちなかった訳ですが、前回ラストでようやくふたりが微妙に判り合い始めた事で、原作通りのやり取りが出来るようになった訳ですし。可奈に対して冗談飛ばす燈馬を見れました。

 そんな中、燈馬が笠山の「ロマン」を「少し」理解出来るってのはどう言う事なんでしょう。原作にはそれはないのですが。

 ラストのロマン溢れるサスペンスの聖地(笑)断崖で、原作だと燈馬は笠山にメモを渡してたんですが、このドラマではマイクでやり取りですね。コナン状態に。この辺も色んな推理もののオマージュって事なんでしょうか。
 笠山が銃持ってきてたのには原作と違っていてびっくりしましたが、アレは銀玉鉄砲だった訳ですね。丸腰だとまずいと思った燈馬が、持たせたんでしょうか。

 でも、えんでぃんぐぱーんち!は原作通りに生かしたんですね。
 もう最高。大爆笑。
 でも再現ドラマ化はしてないみたいですね。婚約会見でおしまい。

 マネージャーと医者がグルってのは確か挿話されてましたが(ナイフの血で)、意識不明も茶番だったってのはカットされましたね。
 冗長だと思ったんでしょうか。でも仮にも推理ものドラマなんだから、推理に関係するようなものをさっくり切るのはどうなんだ。

 スポーツ新聞の見出しの「躍らされた大捜査線」とかもカットされちゃったなあ。あの辺のパロディも原作では大好きなのですが。

 …結構楽しめたので突っ込みどころもあまりなく、結果的に書ける感想もそうありません。

 次回「賢者の遺産」。タイムスリップものです。
 いやあ原作の中でもぶっ飛んだものを持ってきましたね!「トリック・ファイル」を読んだ今思えば、確かにSF公証なんて知った事か的代物で、「トリック・ファイル」で作者さんが仰ってたSF愛を感じる舞台設定ではありますが。
 昭和初期の設定ですから、ドラマ版ではそれこそ金田一ふいんきでも醸し出すつもりなんでしょうか?ある程度は楽しみにしておきたいと思っています。
 …いや、色々な意味でのしょぼさには1ヶ月も見てりゃ慣れたから、その辺は期待してないし。
| S.C. | 11:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
加藤 元浩/月刊少年マガジン編集部「Q.E.D.-証明終了-ザ・トリック・ファイル」
 「Q.E.D.」20巻〜最新刊32巻を取り扱ったガイドブック。ドラマ化に合わせての発行でしょう。
 注意すべきは、1巻〜19巻については、以前発行された「トリック・ノート」を参照しなければならないと言う点です。これ、今回の「トリック・ファイル」の帯とかに一切記載されてないので、Q.E.D.初心者の方には知りようがない事かもしれないです。

 「トリック・ノート」が非常にお買い得でしたので、今回の「トリック・ファイル」も安心して購入出来ました。
 結果、前回の手堅さを踏襲。満足です。これ、他の出版社だったら1000円は取りそうな気がする。スクエニ系ばかりに馴染みがある俺が間違ってるんだろうか。ジャンプ系でもこの程度の値段設定なのかな。カラーページ少ないし。

 各話を見開き2Pで紹介し、それぞれに作者のひとことを載せている。更に、重要な話については用語解説(「超ひも理論」「火サス」「金融ドリームチーム」など)もありますよ。
 隔月とは言え、これだけの話を原作者なしで良く連載し続ける事が出来るものです。

 作者さんのインタビューを読んでいて痛感するのは、この人はやっぱり理系の人で、数学や科学を面白いものとして伝えたいと思って漫画描いてるんだなあ…と、そう言う事です。
 だから俺も氏の作品をずっと読み続けている訳ですが。「ロケットマン」って纏め読みすると、古臭くてわくわくする。これについては「月刊連載だったのに手法を間違えた」と悔やんでらっしゃいましたが。

 昔ながらの胡散臭いSFが好きで、今の理論がちがちのSFは駄目なのかな?でもその割には、アシモフ好きそうだよな。確かに、SFやりつつミステリ色も強いアシモフ作品とは、親和性が高そうな人だとは思うけど。
 クラークみたいに自作をそのまま論文のネタにするようなタイプの面白いSFは、今のSFにはないんだろうか?

 お勧め本を、数学や科学の知識レベル別に紹介してくれてるんですが、アシモフの「神々自身」が絶版なんて信じられんですよ。
 何してんだハヤカワ!仮にもアシモフだろ!?絶やすなよ!

 「数学教室」の開講にもわくわくしますよ。
 「カントールと連続体仮説」「素数とリーマン予想」「トポロジーとポワンカレ予想」…数学専攻じゃないからか、読んでるとたまに頭の周りでよさこい祭りが開催されてしまいますが、思わず「メルセンヌの素数発見法」でいくつか試してしまったよ。
 ドラマでは「エレファント」やるそうだから、この「トポロジーとポワンカレ予想」は読んでおいた方がいいんじゃないでしょうか。っつーかドラマではどう処理するんだろうなあの説明を。NHK教育での数学番組とタイアップするべきじゃないんだろーかその回ばかりは。

 ゼータ関数の専門家である数学者黒川信重氏のインタビューも面白いですよ。
 数学者ってやっぱりいつも計算してるもんなんですね。ナンバープレート遊びとかは渋滞時にやる人居るもんですけど。素因数分解を常時やったりは流石に。

 そして、月マガに掲載された「ドラマ殺人事件」は、ここに収録。
 これ、Q.E.D.としては異色作品なので、単行本に収録されるんだろうか?月マガ買っておいた方がいいんだろうか?…そう思っていたのですが、無事この「トリックファイル」に収録されたので良かった良かったです。
 でも月マガ読者であの漫画で初めてQ.E.D.に触れてしまった人には「ごめんなさい本編はこんなに馬鹿漫画じゃないんです」と平謝りしたいんですが…お遊びが過ぎるでしょうこれー!!
| S.C. | 11:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ドラマ「Q.E.D. - 証明終了 -」第4回「ブレイク・スルー」 地上波NHK
 1ヶ月4回分終了と言う事で、物語としても一区切り。

 でも次回が通称火サス刑事と馬鹿話も良い所なので、ここでいい話的に纏めても大して意味はないような気がする。

 今回は原作「ブレイク・スルー」(Amazonは原作話収録の3巻)だけではなく、今までの話を鑑みての話になっています。前回挙げた燈馬の台詞「今までは世界とは自分に合わせて付き合ってきて〜」をここで持ってきたかと。
 このドラマの燈馬は暗い奴で、原作と違ってコミカルな人間味もまだ持ち得てない訳ですが、今回のラストで言っていたように「世界との付き合い方」を学びつつあるのならば、これから原作に近付いていくのかねえ。

 でも、今までのドラマ4話分を纏めようとするあまり、原作「ブレイク・スルー」から削っちゃいけない部分をオミットしてるって、どう言う事よ。
 ロキが何故本名シド・グリーンではなく「ロキ」と渾名されているのかも触れませんでしたし(北欧神話の悪戯者のあの神様からです。原作では先のエピソードで、物凄い悪戯をかましてCIAを巻いたりする)、何より今回の話が何故「ブレイク・スルー」なのかも明示してない訳で。

 MITの燈馬の担当教授の台詞より。今回ドラマで出てきた前段階の台詞が、この原作の台詞。
 「我々技術屋はどんな困難も突破(ブレイクスルー)するのが仕事…いや使命と言っていい…」

 そしてドラマ通りですが、燈馬は論文紛失について「打つ手がない」と認めたため、教授は「打つ手がないなら、それは敗北だ」と答える。困難を突破出来ない人間は、このMITには居られないと。
 このドラマ版だと、それに加えて、燈馬が新しい世界の迷路(と書いたら原作「学園祭狂騒曲」ですが)を踏破しようとしているという意味合いも含まれているんでしょうかね。

 そう言う訳でドラマ燈馬は、まだ所属クラスから激しく浮いている状況です。原作みたいに屋上で降って来る雪食ってたり(いやMIT行ってたなら珍しいもんでもないだろ雪なんか)、原作冒頭の諸人こぞりて栗よーかんパーティに巻き込まれる余地はございません。いや、原作だとクリスマスなんだよこの話。
 …他にも、すのこ計算とかネックレスとか木の成長命題とかがカットされちゃったなあ。

 全体的にドラマ版って、殺伐と言うか湿っぽいんだよなあ。ロキもエバも原作だと論文紛失事件はもう終わった事で軽く愚痴ってる程度なのに、ドラマ版だとまだ疑心暗鬼だもんな。だから原作みたいに軽い数学問題が出せなかったよ。
 そう言う軽い部分をカットして再構成してるから、かなり別物な印象だ。

 ウェットだったせいで、ロキが燈馬に執着し、エバがそれを危惧すると言う、まんま何処の世界のBLですかと訊きたくなるような構成になっちゃいましたねえ。いや、原作自体も結構凄い話なんですが…。

 ゴッホとゴーギャンの愛憎劇も原作通りですが、ゴッホの弟テオの話はドラマ版で追加されたものです。テオ=エバですかい。
 ロキが自分の事を「俺の方がゴッホかな」と言ったのもドラマオリジナル。…ロキがゴッホなら、ゴーギャンとの共同生活が破綻した後に自殺だか他殺だかで早世するんだが。いいのかお前?
 それともロキがゴッホとすると燈馬がゴーギャンになりますので、ゴーギャンがゴッホとの共同生活破綻後に逃避としてタヒチに渡ったのを、燈馬の日本行きになぞらえたつもりなんですかね。それを意識してのロキの台詞なら、きちんと脚本でそこまで語ると思うけど。

 ゴッホとゴーギャンのエピソードって、小出しにせずにさっさと明かせば良かったのに。折角美術の授業交えてたんだから。

 演じてる人の背が皆さん結構でかいからってのも、原作とのイメージの乖離の一因なんだろーな。
 何せエバが偽滝川クリステルだもんなあ。原作だと褐色肌で眼鏡っ娘かつおさげの娘なのに…燈馬と同じ位に童顔の。この俳優さんでもある意味インド系には見えますかね…?
 あーそうそう、ロキが黒髪だったのも違和感です。原作だと金髪だか銀髪ですよね?…今「トリックファイル」のカラーページ見たけど、金髪っぽいね。

 この漫画のおやくそくとして「お前ら意思の疎通出来てるけど、何語で会話してるの?」がありますが、燈馬ロキエバは普通に英語と日本語話してましたね。可奈やその他クラスメイトは日本語オンリー。
 原作でもレギュラー外国人は普通に日本語喋れそうです(ロキエバの他にもアランは初登場時に日本語で挨拶したし、秘書のエリーも喋れそうだ)が、容疑者などのゲスト外国人などは謎だもんなあ。どうして可奈は意思疎通出来てるのかと。英語ならまだしも、イタリア舞台の「ベネチアン迷宮」やエジプト舞台の「ファラオの首飾り」とかは一体どうなってたのかと。
 …コマの外部で、燈馬達が可奈に通訳してて、面倒だからその描写が省略されていると解釈するのが、一番自然ですが。

 燈馬とロキはMIT所属の学生の中でも、特別な天才達。このふたりにしか理解出来ない数学の話題がある。エバも可奈も割り込めない話題が。
 そう言う状況を理解出来ないでしょう?と燈馬は可奈に言いたげだったが、可奈はこの高校ではやたら強い剣道剣士だったと。親父さんしか相手出来ないような。
 「そのうちもっと強い奴と出会えるだろう」と言われて、可奈は燈馬の気持ちを何となく理解する…って事なんでしょうか?ドラマオリジナル展開ですけどこれ。MITと高校剣道じゃ、スケール違いすぎですが。
 2話のオリジナルエピソード「可奈の剣道の師匠は水原警部」は、このためにあったんですかねえ。

 でも、可奈が燈馬に平手打ちかましたのは、ちょっと納得行かないよなあ。
 「全部燈馬君が悪いんじゃない!」って、おい。燈馬ってエバに論文消された被害者も被害者…。MIT在学者が1年がかりで書く論文を甘く見るなよ…。
 全く事情を説明せずに日本に逃避した事を責めてるにしてもなあ。「何で向き合わないの!?」と言われても…燈馬の心の「迷路」をぶっ壊すには(ロキがそうやって燈馬をパーティに連れて来いと言ったように)これ位強引に引っ張ってくれる子がいなきゃ駄目なのかもしれませんが、正直デリカシーなさ過ぎて引いたよ。

 燈馬が日本行きを決めたのは、論文を破かれた事がきっかけなのか。それとも前から決めていた事なのか。「エバは僕の背中を押してくれただけ」とは言っているが、それが真実なのかはわからんよなあ…。

 と言う訳で、次回は通称火サス刑事ですよ。
 まさかタイトルを原作ほぼそのまま採用するとは思わなかったぜ!やたら長いから、削られるもんかと。
 つーか「狙われた美人女優」からなんですけど正式タイトル。無理に「サスペンス刑事」って、更につけちゃったんですね。でも流石に火サスの名は出せませんでしたか。予告も火サスっぽいのにねえ。つくづく船越や片平が出ないのが惜しいですよ全く。
| S.C. | 08:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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