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「RD 潜脳調査室 コレクターズBOX 1」レビュー&アーカイブ
 それは、知りたいと願う者達の物語。

 「攻殻スピンオフ」「IG作品」と言うブランドを信頼した人、或いはキャラデザのムチムチぶりに度肝を抜かれた人、少数派だろうが久々主演の森さんに釣られた人…色々な動機から、この作品の視聴を決定していた人が居ると思う。ちなみに私のそもそもの動機は3番目である。

 そこに、1話冒頭から説明を極限まで削った構成。公式サイトの用語集閲覧が視聴において必須と言う、ある意味インタラクティブな作りになっている。
 この点が、かなりとっつき難いのは確か。DVD初視聴の場合、BOX視聴だとブックレットを読めば何とかなるかもしれないが(6話時点での用語集をそのまま収録すべきだったとは思う)、何もない単巻視聴の人はついていけるんだろうかと心配する。

 ムチムチな女性キャラ群に惑わされがちだが、配置されたキャラクターもかなりとんでもない事になっている。
 何せ、主役が、足腰立たない爺さんである。車椅子を用いなければならない、御歳81歳。ガチで後期高齢者だ。
 彼は1話冒頭にて過去回想として若い姿を見せるが、その後において回想は殆ど全く存在しない。仮想空間メタルにおいて彼は若い姿を取り戻すが、そのパーソナリティは50年前とは明らかに違っており(一人称の違いからもそれも判る)、同一ではない。

 彼――ダイバーだった波留真理は、2012年の32歳の頃、50年前の観測実験中の事故により永い眠りに就き、2061年の「現在」になってようやく目覚めた。
 2012年。我々と同世代と言って差し支えはない。その彼が50年先に飛ばされてしまった。正に浦島太郎である。
 にしては結構2061年に馴染んでいるのだが、目覚めて数ヶ月の間に色々あったのだろう。

 そして我々の視点は結果的に「浦島太郎」となる。実際に1話時点で「手と手を重ねる事で電通出来る」と理解出来ていた人は居ないだろうし、メタルの概念も徐々に話が進んで行くに従って何となく理解していった人ばかりだろう。おそらく波留も目覚めた直後はそうだったはずだ。
 そう言う点もインタラクティブだ。ある世界、ある時代を知ろうとすれば、確実にリターンがある。確実にそこにそれが在る。そう言う、きちんと構築された作品。

 しかし、そう言う世界設定すら、作品のテーマを語る上での材料に過ぎない。

 波留とその親友たる研究者の久島は、50年前の時点から「地球律」と呼ばれる現象を解き明かしたいと願っている。
 波留自身がそれに巻き込まれて眠りに就いたとしても、その気持ちはふたりとも変わってない。

 彼らは未知の現象に恐れは抱かない。只、知識を渇望する。
 その事象の果てに得るものが禁断の果実であるにせよ。

 だからこそ、久島は全身義体化して若い容貌を保ってまで、波留の目覚めを待ち続けた。時の彼方に何が来るのか、知りたいがために。

 現在においてヒロインとして配置されているのが、蒼井ミナモと言う15歳の少女である。何の変哲もない女子中学生だが、メタルが蔓延しているこの社会において「電脳化」していないために、メタルを完全には使いこなせない立場を保っている。
 携帯端末を用いる事でメタルの使用は可能なのでそこまで不自由ではないが、それでも彼女もまた我々「メタルを使いこなせない」視聴者と同等の立場と言えよう。

 その彼女もまた、「世界を知りたい」と願っている。目の前に広がる全てを知る事を恐れない。幼い頃からそれは変わらない。
 新たな世界への道を拓いてくれる波留を、彼女は無意識に愛してゆく。彼の事をも知りたいと願ってゆく。

 メインの3名が「知りたいと言う気持ち」で世界を渇望する中、周りのキャラクター達も負けてはいない。アンドロイドのホロンも徐々に、知識を得て蓄えてゆく事で個性を獲得してゆくし、ミナモの兄であるソウタも人間関係にふらつきながらも進んでゆく。
 登場するサブキャラクターも同様の者が数多い。そもそもメタルでえろを追求するのもまた「知りたいと願う気持ち」からだろう。

 そこでこのBOXに収録されているのは、序盤の1話から6話まで。
 その中でも、1話は正にこの作品世界を代表する回となっている。どんな事があろうとも、全てを肯定し、力強く生きてゆく。世界を目の当たりにしている以上、へこんでいる場合ではないのだ。

 「まだ終わっていない…僕に出来る事があり、知りたいと思う意思が枯れ果てない限り…!」

 1話ラストの波留の、押さえ気味ではあるが明らかに歓喜に満ちた独白。この演技の凄さもさることながら。
 これこそがこのRDの主題なのだと思っている。

 電脳世界真っ只中な時代なのに、漂う雰囲気は癒し。81歳の波留と15歳のミナモの関係はある意味恋人同士のようにも見え、ソウタとアンドロイドのホロンも何処となくそんな風に見える。
 そしてレギュラーキャラクターの人数はかなり削られており、その全員が「善人」である。誰かに対する暗い面が全く垣間見られない。本当に光の中に在る、明るい世界。この辺も独特の世界観だろう。

 そもそも5話は未来の世界観を用いたコメディ。そして6話は放映当時、普段はRDを取り上げないレビューサイトですら絶賛をもって取り上げたりした珠玉の回。
 そして実は、これらの路線で暫く持って行ったりする。攻殻を求めた人々にとっては肩透かしではあるだろう。誰だ「近未来サスペンス」なんて煽り文句つけた奴。流石にこれにはやっちまったと悟ったのか、気付いた頃には消えてたが。

 「地球律」の謎や、キャラクターの成長具合など。そう言った点において細かな伏線が序盤から張られているために、後から見直すとまた新たな発見が存在する。だから是非とも、何度でも見て欲しい作品である。

 BOXとして残念なのは、タイトルバック&エンドカードが収録されていない点。個人的には壁紙にしたい回とかがあるので(10話のアリスとか21話の浴衣とか)、BOX4特典とかで一気に収録してくれないかなと願っている。
 「あなたにリアルドライブ!」は、まあ…管轄が違うんだろう。アニマックスでたまに放映されるためにチェックはしているが、未収録で全く結構だ。

----------------------------------------

 以上、まともにレビュー記事書こうと思っていたので。明らかに儲視点ですが。

 何にせよ、今まで馴染みのなかった動画サイト視聴だってのに、アニマックス待ちではなくGyaOで1話を視聴しようと思った4月始めの俺を褒めてやりたい。しかも何度もパソコン落とされたのにな。
 あの時、1話日テレ本局放映直後の2ch本スレの諸兄方には本気で感謝したい。あのテンションに押し切られたようなもんだ。お前らあまりの衝撃に脳焼き切られてないかムチムチしか言えんのかと。

 以下は、BOX1収録物の記事アーカイブ。

 ちなみにこのノートパソコンのCD/DVDドライブが遂にお亡くなりになられたらしく(デバイスとしては認識されているのにメディアを読み取れなくなった。5年前のパソコンだしなあ)、未だにDVD本体は見ていません。
 だからオーディオコメンタリーとかのエントリは後程アップになります。友人にPS2借りるか、やっすい中華なDVDプレイヤーでも買うか…ブルーレイがどうとか地上デジタルが何だとか言ってる時期ですし、そもそもパソコン買い替えも近そうなので、こう言う方面でモノ買い足したくないんだよな…。

 第3話英語タイトルは、第21話と被ったので改題されるもんだと思ってましたが、そのままでしたね。とすると被りにも意味があるのだろうか…と深読みしたくなる。

 改めて感想群を読み返すと、4話までは手探りだったなあとか(実際にGyaO見ながらメモ取り始めたのは5話のスーマランの流れを把握しようとした事から)、うちの感想のフォーマットが出来上がったのは6話からかとか(1話から5話まで、ボールド指定1行を付け加えようか考えたまま、結局「秘密」感想にて便乗してやり直してるようなもんだ)、考察感想も1話はかなり手探りだなあ何時から全台詞文字起こしする勢いになっちまったんだろうとか…感慨深いですよ。

 第1話「ウラシマドライブ - island -」 初見感想/考察感想
 第2話「少女 - impact -」 初見感想/考察感想
 第3話「リダイブ - identity -」 初見感想/考察感想
 第4話「欲望の環礁 - inside -」 初見感想/考察感想
 第5話「スーマラン - item -」 初見感想/考察感想
 第6話「ラブ・レター - if... -」 初見感想/考察感想

 ドラマCD 感想
 1話絵コンテ&設定資料 感想
 ブックレット 感想

 1話オーディオコメンタリーシリーズ構成藤咲淳一×フューチャービジュアリスト竹内敦志
 インタビュー(通信環境デザイン・コラボレーション)WILLCOM近義起副社長

 関連エントリ:プレセペ『RD 潜脳調査室 コレクターズBOX』ドラマCDキャストインタビュー
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Posted by: - |at: 2008/09/16 2:07 PM








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